こんにちは。わかまっちょです。
不思議の国のアリスでは前回、不思議なケーキを食べて大きくなりすぎたアリスが、扉を通り抜けられなくて大泣きしてしまうシーンまででした。
今回は、シロウサギが落としていった扇子のせいで急激に小さくなって、にっちもさっちもいかなくなるシーンまでのイラスト付き単語帳を描きました。
最後の方に、文中に出てきた単語の豆知識を載せているので、良かったら見てください(*^_^*)
戻ってきたシロウサギ
After a time Alice heard a little pattering of feet in the distance, and she hastily dried her eyes to see what was coming.
It was the White Rabbit returning, splendidly dressed, with a pair of white kid-gloves in one hand and a large fan in the other.
しばらくすると、パタパタとちっちゃな足音が遠くの方から聞こえてきました。
アリスはあわてて涙をぬぐって、誰が来るのかと目をこらしました。
あのシロウサギが戻ってきたのです。
立派な服を着て、片方の手に白い革手袋を、もう片方の手には大きな扇子を持っていました。
あのう、すみませんが・・・
Alice felt so desperate that she was ready to ask help of any one: so, when the Rabbit came near her, she began, in a low, timid voice, “If you please, Sir…”
The Rabbit started violently, dropped the white kid-gloves and the fan, and scurried away into the darkness as hard as he could go.
アリスは必死のあまり、もう誰でも良いから助けてもらおうと思っていたので、シロウサギが近づいてきたところでおそるおそる声をかけました。
「あのう、すみませんが・・・」
シロウサギはビックリして飛び上がった拍子に白い革手袋と扇子を落とし、これ以上は無理だと思うほど速く、暗闇の中へと走って逃げていってしまいました。
私が私じゃない
Alice took up the fan and gloves, and, as the hall was very hot, she kept fanning herself all the time she went on talking.
“How queer everything is to-day!
And yesterday things went on just as usual.
I wonder if I’ve been changed in the night?
But if I’m not the same, the next question is ‘Who in the world am I?'”
アリスは扇子と手袋を拾い上げました。
ホールはとても暑かったので、扇子であおぎながら、またひとり言を言いました。
「今日はなんておかしな日なんでしょう。
昨日はまったくもっていつも通りだったのに。
夜のうちに今までの私じゃなくなっちゃったのかしら。
でも、もし私が私じゃなかったら、いったいぜんたい私は誰になっちゃったのかしら。」
なんじゃこりゃ~!!
Alice looked down at her hands, and was surprised to see that she had put on one of the Rabbit’s little white kid-gloves while she was talking.
“How can I have done that?” she thought.
“I must be growing small again.”
自分の手に目をやったアリスはあっと驚きました。
ひとり言を言っているうちに、ウサギが落としていったちっちゃな白い革手袋を片方の手にはめているではありませんか。
「どうやってあの小さな手袋をはめることができたのかしら」とアリスは考えました。
「きっとまた体が小さくなっているんだわ。」
どんどん縮んでいく体
Alice got up and went to the table to measure herself by it, and found that she was now about two feet high, and was going on shrinking rapidly: she soon found out that the cause of this was the fan she was holding, and she dropped it hastily, just in time to save herself from shrinking away altogether.
アリスは立ち上がってテーブルのところへ行き、テーブルと自分の背を比べてみました。
今やもう60センチくらいになっていて、まだまだすごい速さでどんどん縮んでいます。
アリスはすぐに縮んでいる原因が手に持っている扇子のせいだと気づいて、あわてて床に放り投げました。
あとちょっとで消えてなくなってしまうところでした。
もう最悪だわ
“That was a narrow escape!” said Alice.
“And now for the garden!”
And she ran with all speed back to the little door; but alas! the little door was shut again, and the little golden key was lying on the glass table as before, “and things are worse than ever,” thought the poor child.
「本当に危なかったわ!」アリスは言いました。
「これでやっとお庭に行けるわね!」
アリスは小さな扉のところまで全速力で走って戻りました。
でも、ああ、どうしましょう!小さな扉はまたまた鍵がかかっていたのです。
そのうえ、ちっちゃな金色の鍵は前と同じくガラスのテーブルの上に置かれたままです。
かわいそうに、「もう最悪だわ」とアリスは思いました。
単語の豆知識
kid
kid(子ヤギの皮)
very soft leather made from the skin of a young goat
a pair of white kid boots
start
start(思わず飛び上がる)
to move your body suddenly, especially because you are surprised or afraid
類義語 jump
A loud banging made her start.
queer
queer(奇妙な)
やや古くさい表現
a queer way of thinking(一風変わった考え方)
He gave a queer laugh.
put on
put on(衣服を着る)
「身につける」動作をいい、進行形は着替えている最中であることを表す。
反対語 take off
類義語 dress
get dressed(話し言葉)
He took off a business suit and put on striped pyjamas.
shrink
shrink(縮む、小さくなる)
to become or to make something smaller in amount, size, or value
反対語 grow
Treatment can shrink a tumour.
narrow escape
have a narrow escape(九死に一生を得る)
a situation in which you only just avoid danger, difficulties, or trouble
A woman had a narrow escape yesterday when she was crossing the street.
まとめ
今日は、
- 戻ってきたシロウサギ
- あのう、すみませんが・・・
- 私が私じゃない
- なんじゃこりゃ~!!
- どんどん縮んでいく体
- もう最悪だわ
不思議の国のアリスの、この6つのシーンの英語絵巻をご覧いただきました。
startって「始める」っていう意味しか知りませんでしたが、「びっくりして飛び上がる」みたいな意味もあるんですね!
基本的な単語でも、辞書などをよく見てみると新しい発見に出会えるかもしれませんね(*^_^*)
ありがとうございました。